千匹おおかみ
千ひきおおかみ

2024/10/20(日)

あらすじ

むかし、むかし、ある所に着物商人が住んでおりました。

ある日のことです。山道を帰宅途中、日が暮れようとしていました。

おおかみの遠吠えが聞こえました。声はだんだんと近づいて来ました。おおか

みの数はどんどん増えています。

「どうしよう。」周りを見ると、大きな木がありました。「この木に登ろう。

商人は木の枝に腰掛けました。<

「何と言うことじゃ。」

千匹ものおおかみが木を取り囲んでいます。吠えながら、飛び掛ろうとしました。

「木に登っている者をつかめるのは無理じゃ。頭のいい猫に良策を聞いてみよう。」と一匹のおおかみ

が言いました。

「そうしよう。」と別のおおかみ。

数匹のおおかみが森の中に入って行くと、すぐに猫を連れて戻ってきました。

「ネコ様、あの木の上の男をつかめるにはどうしたらよいでしょう。」

「うーん。そうだ。おおかみの梯子を使いなさい。」

一匹の大きなおおかみが木の下の地面に横たわりました。その上に次から次へとおおかみが重なっ

ていきました。十匹のおおかみが重なりました。

商人はとても恐ろしくなって、木の穴の柔らかいものを必死でつかみ出しました。

「何をする。」と穴の中の熊が叫ぶと、地面に落ちました。

おおかみ達は熊に襲いかかりました。でも熊の方がおおかみより断然強いです。

「何と強い奴じゃ。」とおおかみ達は言うと、森の中に逃げて行きました。

「恐ろしや。恐ろしや。」

商人は、木を降り、無事に家に戻りました。


: 50


寓話

物語

関連

© 2025 新解釈物語 | All Rights Reserved.