あらすじ
むかしむかし、ある家に年頃の可愛らしいねずみの娘がいました。お父さんとお母さんは、娘に「世界で一番素晴らしい花婿を見つけてやらなくては」と考えていました。
ある日、お父さんが言いました。「お母さん、一番素晴らしいのは太陽だよ。いつも頭の上で照っていて、私たちを明るくしてくれるから。」
そこで二人は太陽のところへ行きました。「太陽さん、あなたは世界で一番素晴らしい人です。私の娘と結婚してくれませんか?」
太陽は笑って答えました。「いやいや、ねずみさん。私は一番素晴らしくありません。一番素晴らしいのは雲さんですよ。私は雲さんの影になってしまいますから。」
「なるほど。」とねずみの夫婦は言いました。
次に、二人は雲のところへ行き、「雲さん、あなたは世界で一番素晴らしい人です。私の娘と結婚してくれませんか?」とお願いしました。
雲も答えました。「いえいえ、ねずみさん。私は一番素晴らしくありません。一番素晴らしいのは風さんですよ。私は風さんに飛ばされてしまいますから。」
「なるほど。」と二人はまた言いました。
続いて、風のところへ行って、「風さん、あなたは世界で一番素晴らしい人です。私の娘と結婚してくれませんか?」と頼みました。
風は言いました。「いやいや、ねずみさん。私は一番素晴らしくありません。一番素晴らしいのは壁さんですよ。私は壁さんに止められてしまいますから。」
「なるほど。」と、ねずみの夫婦はまた理解しました。
次に壁のところへ行きました。「壁さん、あなたは世界で一番素晴らしい人です。私の娘と結婚してくれませんか?」
壁は困った顔をして言いました。「いやいや、ねずみさん。私は一番素晴らしくありません。一番素晴らしいのはねずみさんですよ。私はねずみさんに食べられてしまいますから。」
「なるほど。」と夫婦は再び納得しました。
それから二人は、娘を隣に住む素敵な若者と結婚させることに決めました。「ねずみさん、あなたは世界で一番素晴らしい人です。私の娘と結婚してくれませんか?」
「喜んで。」と若者は答えました。
お父さんもお母さんもとても幸せでした。そして、まもなくたくさんの孫に恵まれました。めでたし、めでたし。

















































