番町皿屋敷
はおさらやしき

2024/10/20(日)

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あらすじ

むかしむかし、ある国の武家屋敷に、働き者の娘さんがいました。主は大事にしている十枚の皿を持っていました。

ある日、奥様が言いました。「あなた、皿を一枚盗んだでしょう!」娘さんは驚きました。「私は何も盗んでいません!」と言いましたが、奥様は信用してくれず、怒った主から鞭で打たれてしまいました。とても悲しい気持ちになった娘さんは、無実を証明する方法もなく、井戸に飛び込んでしまいました。

実は、その時、奥様が皿を割ってしまい、割れた皿を井戸に投げ入れたことを誰も知らなかったのです。

数日後のある夏の夜、井戸の近くで不思議なことが起こりました。娘さんの幽霊が現れ、皿の枚数を数え始めたのです。「一枚、二枚、三枚…」と、悲しそうな声で数えていきました。しかし、いつも「九枚」まで数えると、どうしても「十枚」が言えずに泣き出し、井戸に消えてしまいました。

この奇妙な出来事は毎晩続きました。周りの人々は、その屋敷を「皿屋敷」と呼ぶようになりました。

ある晩、主は仲間と相談しました。「きっと娘さんは成仏できないのだ。私が幽霊を清めてあげよう。」と主は言いました。

そして、その晩、主は井戸の近くに隠れて、幽霊が出てくるのを待ちました。すると、夜の闇の中に、長い髪を垂らした白い着物を着た娘さんの幽霊が現れました。「一枚、二枚、三枚…」といつものように数え始めました。すると、主は叫びました。「十枚だ!」

すると、幽霊は一瞬で消え、その後、二度と姿を現さなくなりました。

このようにして、娘さんの無念は晴れ、屋敷には静けさが戻ったのでした。


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