あらすじ
昔々、ある山村に、かわいらしい娘が住んでいました。春のある日、彼女は友達と一緒に蕨(わらび)を取りに出かけました。しかし、夢中になっているうちに、深い森に迷い込んでしまいました。
「誰かいますか?」と叫んでも、森は静まり返るばかりです。夕暮れが迫り、娘は不安になり始めました。すると小屋を見つけて、戸を叩きました。「すみません。森で迷ってしまいました!」
戸が開くと、そこには白髪の山姥が立っていました。「お前は怖くないのか?」と、山姥は不敵に笑います。娘はしっかりと答えます。「山姥でも物の怪でも構いません。今夜、ここに泊めてください。」
「うまそうだな。喰ってやろうか。」と山姥が言うと、娘は泣きそうになりながら、「それでも、泊まらせてほしいです!」と懇願しました。おばあさんは心が動かされ、「その言葉、気に入ったぞ」と笑いました。
「今夜はだめだが、これをあげよう。」と言って、古い蓑(みの)を手渡します。「これを羽織れば何にでもなれる。食べたいものも思い浮かべてみな。」そう言われ、娘が蓑を羽織ると、二個のおにぎりが現れました。
「もう行ったほうがいい。年寄りに化けろ。」とおばあさんが助言します。娘はおばあさんに化けて、森を進みました。しかし、山姥たちに見つかってしまいました。
「助けて!」と叫びますが、その声はおばあさんのように聞こえました。「うまくなさそうだ」と言って、山姥たちは彼女を見放しました。
無事に村にたどり着いた娘は、一軒の大きな家に入ります。「実は道に迷い、休ませていただけますか?」と頼むと、家主は「どうぞ、中に入ってください。」と親切に迎えてくれました。
娘は休んでいると、やがて家主の息子が帰宅しました。素敵な娘が寝ているのを見て、「誰ですか?」と驚きます。「かなりの年寄りだぞ」と家主は言いましたが、息子は「よく考えれば、きれいな娘かもしれません。」と思いました。
二人は娘の話を聞き、本物の娘だと認めました。「家まで送ってあげるよ」と家主が言い、息子も娘に通うようになりました。二人は恋に落ちて、幸せに暮らしました。

















































