あらすじ
昔々、ある若者がいました。彼はとても頭が良く、性格も優しい人でしたが、残念なことにとても醜い容貌でした。そのため、村の娘たちは彼に全く興味を示しませんでした。彼の父親は心配しつつ、「息子には家族を持たせたいが、結婚は難しいかもしれん」と嘆いていました。
ある日、隣村の裕福な長者が美しい娘にふさわしい婿を探しているという噂が広まりました。父親は思わず喜び、「うちの息子はこの国一番の男前です!ぜひ娘さんに会わせてください!」と長者に頼みに行きました。
その日、若者が長者の家に行くことになったのですが、父親はこう言いました。「面をつけて行けよ。『私はこの国一番の男前です。だから、顔に何かあってはいけないので、面をつけています』と言うんだ。」若者は不安になって、「それからどうなるの?」と尋ねましたが、父親は何も答えられませんでした。
若者は面をつけて長者の前に立つと、緊張しながら言いました。「おこがましく聞こえるかもしれませんが、私はこの国一番の男前です。」すると、その瞬間、天井から声が響きました。「若者よ、わしは鬼だ!美しい娘と結婚するのだ。お前が結婚したいのなら、命はないぞ。」
若者は恐怖に震え、「お助けを!まだ決めたわけではありません!」と叫びました。すると鬼は冷たく言いました。「お前の命と顔、どちらが大切だ?」
長者は若者に向かって囁きました。「顔より命だぞ。」
若者は決意を固め、「鬼さま、命が大切です!助けてください!」と叫びました。鬼は言いました。「では、お前の顔を吸い取って命を助けてやる。」そう言いながら鬼は若者の前に現れ、面をはぎ取り、美しさを吸い込みました。
若者は痛みを感じ、涙を流しながら泣きました。「こんな顔では生きていけない。いっそ死んでしまった方がましだ。」長者は彼を見て気の毒に思い、「お前に、わしの娘や財産を全部あげよう。そして二度と鬼が入ってこないように頑丈な家を建てるぞ。」と約束しました。
こうして若者は長者の美しい娘を迎え、幸せに暮らしました。めでたし、めでたし。果たしてあの鬼は一体誰だったのか、それはもうお分かりですね。

















































