あらすじ
むかしむかし、山を越え、峠を越えた人里離れた山の奥に、赤鬼と青鬼が住んでいました。赤鬼は人間の子供が大好きで、いつもどうやったら友達になれるか考えていました。
赤鬼:「僕はやさしい赤鬼なのに、どうしてみんな遊びに来ないのかな。おいしいお菓子と飲み物を用意するのに。」
青鬼:「ねえ、赤鬼君、そんなに子供たちと友達になりたいのかい?」
赤鬼:「うん、友達になりたいよ。」
青鬼:「じゃあ、いい考えがあるんだ。ちょっと耳を貸してごらん。」
赤鬼:「うん。」
青鬼:「そうして、どうだい。」
赤鬼:「うん。うん。」
青鬼:「わかったかい。じゃ、ひと風呂浴びに行こうか。」
次の日、子供たちが森の中で遊んでいました。
子供たち:「かくれんぼするものこの指止まれ!お手玉、石蹴り、何でもあるよ。みんなお出でよ、遊ぼうよ!」
すると、青鬼が大声で現れます。
青鬼:「ワアー、ワアー、ワアー!うるさいぞ!俺さまが体操する時間だ。あっちへ行け。 一、二、三、四、ワアー、ワアー、ワアー!」
子供たちが驚いて叫びます。
子供:「助けて!」
赤鬼はすぐに青鬼に立ち向かいます。
赤鬼:「ワアー、ワアー、ワアー!悪い青鬼、直ぐに体操を止めろ!さもないとこうしてやるぞ! 一、二、三、四、エイ、エイ、エイ!」
青鬼は謝ります。
青鬼:「ごめん!ごめん!許して!強い赤鬼さん、もう二度としないから許して!」
赤鬼:「安心しなさい、子供たち。悪い青鬼はいなくなった。山に帰っていったよ。」
子供たちは感謝の気持ちを伝えます。
子供:「赤鬼さん、ありがとう!悪い青鬼をやっつけた強くてやさしい赤鬼さん。赤鬼さん、一緒に遊びましょう!かくれんぼの鬼になってくれる?」
赤鬼:「本当にいいの?」
子供:「いいよ!」
みんなは楽しく遊び、一番星が出てきました。
子供:「一番星が出てきました!お家に帰る時間です。おやすみ赤鬼さん。また明日、みんな。」
赤鬼は少し寂しくなります。
赤鬼:「みんな家に帰ってしまったなあ、とっても楽しかったなあ。おやすみ子供たち、また明日。さて、青鬼君はどうしているかな。おや、こんな所に手紙が落ちている。」
赤鬼は手紙を読みます。
手紙:「親愛なる赤鬼くんへ。もし君が悪い青鬼の友達だとわかったら、子供たちは君から逃げてしまうでしょう。だから僕はもう君には会いません。一人遠くへ行きます。どうか子供たちと仲良く暮らしてください。さようなら。青鬼より。」
赤鬼は寂しそうに呟きます。
赤鬼:「ああ、青鬼くんが行ってしまった。あんないい友達だったのに…行ってしまった。」
こうして、赤鬼くんと青鬼くんは二度と会うことはありませんでした。

















































