松のお伊勢参り
まつのおいせまいり

2024/10/20(日)

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あらすじ

昔、秋田のある村に「松吉」と「松」という夫婦がいました。彼らは長い間夢見ていた伊勢神宮への参拝を果たしました。しかし、帰り道で宿に泊まるお金がなく、外で夜を過ごすには疲れ切っていました。

「松吉、どうしよう。私、お腹も空いてるし、外で過ごすのは辛いわ…」と松が言いました。

そこで松吉は宿屋の主人に頼みました。「すみません、私たちは伊勢参りの帰りですが、お金がありません。妻が疲れているので、今夜だけ宿を貸してもらえませんか?」

宿の主人は少し考えてから、「よかろう。伊勢参りの人は悪い人ではないだろう」と承諾してくれました。

約一年後、旅人たちがその宿屋に泊まることになりました。宿の主人は、彼らの中に松吉と松という名前の人がいないか気になりました。

「この中に松吉と松という名前の人はいませんか?一年前、宿代を来年に払う約束で宿を提供したんです。」と聞きました。

村人たちは首を振り、「そんな名前の人は知りません」と言いました。でも、一人の村人が言いました。「松の木のことだ。諏訪神社の境内にある松の木に、布が引っかかっているのを見たことがある。」

「本当に、飛ばされてきたのかもしれぬ」と別の村人も頷きました。

「今すぐ確認してみよう!」と最初の男が提案しました。「あの松の木がぬさを持っていれば、松が伊勢参りをした証拠だ。」

すると一人の女が思い出しました。「昨年の秋、松の葉が茶色になって心配したけど、一ヶ月後にはまた緑に戻ってたわ。」

村人たちはその木に霊が宿っていると信じ、松の霊が村人たちの幸せを願って伊勢参りをしたのだと確信しました。彼らはその松の木の下に集まり、手を合わせました。

宿屋の主人が言った宿代を集めて、村人たちはそのお金を送りました。今でも諏訪神社の境内には二本の大きな松の木が立っており、訪れる人を待っています。その木は、あなたの来るのを心待ちにしています。


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