あらすじ
むかしむかし、ある村のはずれに不思議な岩がありました。ある日、男がその岩の近くを通ると、中から奇妙な音が聞こえてきました。「これはなんだ?」と男は驚き、鳥肌が立ちました。その噂は村中に広まり、村人たちは次々と好奇心を持って岩のもとへ足を運びましたが、誰も音の正体を確かめることができませんでした。
ある日、馬に乗った旅人がその不思議な岩の前でうたた寝をしました。突然、目を覚ました旅人は、自分の馬が小さくなり、岩の穴に引き込まれようとしているのを見て驚きました。「馬よ、待て!」と叫びながら、必死に馬を引っ張りましたが、気がつくと自分も小さくなってしまっていました。
二人は穴に引きずり込まれ、目の前には「鬼の村」が広がっていました。畑で働く人々が見えると、旅人は恐怖に震えました。「あれは鬼だ…逃げなければ。」
すると鬼が近づいてきて、笑いながら言いました。「ようこそ鬼の村へ!」旅人は恐ろしさで地面にひれ伏しました。「どうか命だけはお助けください、馬を差し上げますから!」
鬼はニヤリと笑い、「馬をくれるのか?ここでは馬が必要なんじゃ。礼にお金をやろう。」と言いました。驚いた旅人は、すぐにお金を受け取りました。
「ここに来ればいつでもお金がもらえるぞ」と鬼が言います。男は喜びましたが、鬼は注意しました。「いいか、ここでのことは絶対に誰にも話すな。」
旅人はこの約束を守り続け、怠惰な生活を送りました。しかし、ある晩、酒を飲み交わすうちに男はつい口を滑らせました。「鬼の友達がいて、いつでも恵んでくれる…ふしぎな岩の中に住んでいるんだ!」
村人たちは笑いましたが、次の朝、男は村人たちを連れて岩のところへ行きました。しかし、岩には穴一つ見当たりません。「本当だって言ったじゃないか!」村人たちは怖がり、一目散に逃げ出しました。
男は、しばらくすると持っていたお金を使い果たしてしまいました。怠惰な生活に慣れてしまった彼は再び旅に出ることになりましたが、今度は馬もなく、ただの旅人になってしまいました。
彼は道すがら、「どうしてあんなに怠けてしまったのだろう…」と後悔しましたが、もう遅かったのです。

















































