あらすじ
むかしむかし、ある山奥におじいさんとおばあさんが住んでいました。二人はとても貧しく、町に買い物に行くことはめったになく、月に一回しかお風呂にも入れませんでした。おじいさんは小さな畑で農作業をし、おばあさんは家で針仕事をしていました。
ある日のこと、おじいさんが焚き木を集めに山に行くと、木の陰から不思議な音が聞こえてきました。「ん?何の音だろう?」とおじいさんは木の陰から覗いてみると、なんと二匹のねずみが相撲をしているではありませんか。
小さなねずみはいつも大きなねずみに土俵の外に投げ出されていました。「あれはウチのねずみだ!」とおじいさんは気づきました。
家に帰ると、おじいさんはおばあさんに言いました。「おばあさん、大きいねずみは長者の家のねずみで、小さいねずみはうちのねずみじゃ。」
「そうなの?小さいねずみがかわいそうね。餅を作って食べさせましょう。」とおばあさんが提案しました。「それがいい!」とおじいさんも賛成しました。
おばあさんは正月用のもち米を洗って蒸し、臼でおじいさんがもちをつきました。「さあ、小ねずみ。好きなだけ餅を食べて、大ねずみを負かしておくれ。」と棚に餅を並べました。
その晩、小ねずみは棚の餅を見つけて食べました。「うまいな。こんなにおいしいもの食べたことない!」と言いながら、次から次へと食べて、とうとう全部食べてしまいました。
次の日、おじいさんは再び山に行き、ねずみの相撲を見に行きました。「一回戦は大ねずみの勝ちだが、二回戦は小ねずみが勝った!」とおじいさんは興奮しました。「おじいさん、また勝ったよ!」小ねずみは嬉しそうに叫びました。
ねずみたちは疲れたのか、木の下に座り込みました。「小ねずみ君、どうやってそんなに強くなったんだい?」と大ねずみが尋ねます。「おじいさんとおばあさんが作った餅を食べたからだよ!」と小ねずみは答えました。
「僕もその餅が食べたいな。君の家に行ってもいい?」と大ねずみ。小ねずみは言いました。「うちはとても貧乏だから、お金を持ってきたら食べさせてあげるよ。」
おばあさんはおじいさんが帰って来ると、今日の相撲について尋ねました。「とても良い取り組みだったよ。小ねずみは大ねずみと互角に戦った。」とおじいさんが答えました。
「大ねずみも餅が食べたいそうなんよ。今日も作ってもらえんか?」とおじいさん。「お正月に餅が食べられなくなるけれど、いいですよね。」とおばあさん。
その晩、大ねずみが大きな袋を持ってやってきました。「これが君たちの作った餅だ。さあ、食べてみて!」と言いました。「めちゃくちゃうまい!こんな餅初めてだ!」と二匹は大喜びで食べました。
おばあさんは二匹のねずみに赤いまわしを作ってあげました。そして朝になると、棚の上にはお金がいっぱい入った袋がありました。「これで、幸せな新年を迎えられるね。」とおじいさんとおばあさんは笑顔で言いました。
こうして、彼らは町に買い物に行き、毎日お風呂に入れる幸せな生活を送りました。

















































