赤ん坊になったお爺さん
あかんぼうになったおじいさん

2024/10/18(金)

赤ん坊になったお爺さんの画像

あらすじ

むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが幸せに暮らしていました。ふたりともとても年をとっていて、歯は抜け、耳も遠く、腰も曲がっていました。

ある日、おじいさんは言いました。「おばあさん、こんな年まで生きていたくないね。もう一度若くなりたいよ。」

おばあさんも「本当にそうだね。私も若く、美しく、元気になりたいわ。」と答えました。

その朝、おばあさんは杖をついて町へ買い物に出かけました。一時後、おじいさんは入り口で明るい若い声を聞きました。「ただ今!」

心配したおじいさんは、「おばあさん、大変だったのかい?」と言って入り口に行きました。すると、そこには昔愛した美しい妻が立っていました。

おじいさんは目をこすりながら言いました。「お前さんは本当に私の妻かい?着ているものも同じ、声も同じだが、どうしてそんなに若くなったんだい?」

妻は笑いながら説明しました。「実は、町からの帰り道に、松の根元の岩の間から湧き出ていた清水を飲んだの。すると、突然腰がまっすぐになり、歯も生え、物がよく見えるようになったの。」

そして、「おじいさんも飲みに行ったらどう?私のように若くなれるよ。」と言いました。

おじいさんは「本当か。すぐに行ってくるよ。お前よりもっと若く元気になってくるからな。」と言って、杖をつきながら外に出かけました。

夕方になってもおじいさんは戻りません。夜になっても帰ってこないので、おばあさんは心配になり、探しに行くことにしました。

松の根元に着くと、泉のそばに泣いている赤ん坊がいました。なんと、その赤ん坊は夫と同じ着物を着ていたのです。おじいさんは水を飲みすぎて、赤ん坊になってしまったのでした。

おばあさんは驚き、赤ん坊を抱き上げて言いました。「ほら、泣かないで。いい子よ、私は妻だよ。」

彼女は赤ん坊になったおじいさんをとても愛し、大切に育てました。


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