月とうさぎ
つきとうさぎ

2024/10/20(日)

あらすじ

むかし、むかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。とて

も貧しくて暮らしは大変でした。

ある日のことです。おじいさんは、いつものようの焚き木を取りに山に出

かけました。そこでおじいさんは、うさぎがわなにかかっているのを見つ

けました。おじいさんは、うさぎを助けてやりました。

数日たったある日のことです。白い着物をきた娘さんがやってきました。

「ご免ください。お邪魔します。私は火事で親と家を失ってしまいました。

行くあてがありません。どうかここにおかせて下さい。何でもいたします。」

「わかりました。もしよければこの家にいて下さい。でも、ご覧の通り、貧しくて米もありませ

ん。」とおじいさん。

おじいさんとおばあさんには子供がなかったので、娘さんを我が子のようにかわいがりました。

娘さんは、たんぼや焚き木取りでおじいさんを、炊事、洗濯、針仕事でおばあさんを、一生懸命

手伝いました。しかし、働けど、働けど、生活は楽になりませんでした。

満月のある晩のことです。娘さんは二人に言いました。

「おじいさん、おばあさん。実を言うと、私は、山で助けられたうさぎです。私は月から地上の

友達に会いに来たのです。でも迂闊にもわなにかかってしまいました。親切にお返ししたいと思

いました。でも、何のお役に立てません。おじいさん、おばあさんはいつも食べるものもなく貧

しいままです。もう私ができることは・・・どうか私を食べて下さい。」

と言うや否や、娘さんは白うさぎに姿をかえると、囲炉裏で、汁物が煮られている大なべの中へ

飛びこみました。

あっと言う間のことでした。汁からでた湯気が高く上がり、月まで昇ってい

きました。

何と、満月の中に、うさぎが微笑み、米をついているではありませんか。

おじいさんとおばあさんは、空腹を感じる事はありませんでした。


: 50


寓話

物語

関連

© 2025 新解釈物語 | All Rights Reserved.