あらすじ
むかし、あるところに父親と三人の娘が住んでいました。彼らはとても裕福で、多くの田んぼを持っていました。しかし、ある年のこと、数ヶ月も雨が降らず、土地は乾き、米を作ることができませんでした。
「田んぼに水を入れてくれる者はいないかな。そうしてくれたら、娘をあげるぞ。」と、父親は独り言を言いました。すると、河童が現れました。「その仕事、俺が引き受ける。田んぼに水を入れたら、娘をくれるんだな。」
「うそはない!できたら、娘をあげるよ。」と父親は笑いながら答えました。すると、次の日、田んぼにはたくさんの水が入っていました。
父親は喜ぶ反面、約束を思い出して困ってしまいました。「どうしよう。でも約束は約束だ。」家に戻ると、まず一番上の娘に頼みました。「河童との約束だ。頼む。」
「何を言ってるの。嫌よ!絶対に無理!」と、娘は激しく拒否しました。次に二番目の娘に頼みましたが、「そんなことは言わないで!もちろんお断りします!」と、また拒まれました。
最後に三番目の娘に頼むと、「河童とは結婚したくない。でもお父さんの約束だから、従うわ。」と、少し悲しそうに答えました。
「ありがたい!お前はこの世でもっと優しい娘だ。欲しいものは何でもあげよう。」と父親が言うと、娘は「それじゃあ、瓢箪を百個ください。」とお願いしました。父親は近所から瓢箪を集めました。
翌日、ハンサムな男がやって来て、「娘さんのお迎えに参りました。」と言いました。娘は瓢箪の入った大きな風呂敷を背負っていました。「この人と一緒に行きます。」と娘が告げました。
湖のほとりに着くと、男は「私の家はこの湖の中です。さあ、行きましょう。」と言い、娘の手を引きました。「河童さん、ちょっと待ってください。この瓢箪が大切な花嫁道具だから、先に家まで持って行ってください。」
「お安い御用だ。」と河童は答えましたが、瓢箪が水の上に浮いてしまい、持っていくことが難しくなりました。すると、河童は元の姿に戻り、「人間と結婚するのはやめる。河童の娘と結婚する。」と言って湖に消えてしまいました。
父親は娘が無事に帰ってくるととても喜び、「この家の跡取りはお前だ。」と言いました。二人の姉は父親に謝りましたが、もう手遅れでした。


















































