狸だまし
たぬきだまし

2024/10/20(日)

あらすじ

むかし、むかしある所に人をからかうのが好きな百姓がおりま

した。一方、人にいたずらするのが好きな狸が山にいました。

ある晩、その狸がその百姓の所に行きました。

「今晩は、山に住んでいる狸です。」

「何しに来た?」

「あなたが一番怖いものを知りたい。」

「ううん、そうだな。たぶん饅頭だな。」

次の日、畑仕事から帰ると、饅頭が家の中に投げ込まれていました。

百姓は、狸との話を思い出して大声をあげました。

「あっ、饅頭だ。恐ろしい。病気になって、死んでしまう。助けてくれ。」

そう言いながら、腰を下ろすと饅頭をたらふく食べました。「うまい!」

だまされたと知った狸は、頭に来ました。

「復讐してやる。」

数日後、畑に石が数個投げ込まれていました。百姓は狸に聞こえるよう大声を出しました。

「ありがたや!よかった。これから三年は、畑は安泰だ。もしこれが肥やしだったら、畑

は駄目になっていただろう。」

立ち聞きしていた狸は思いました。

「また間違ってしまった。」

次の日、畑に山のような肥やしが放り込まれていました。

百姓が喜んだことは言うまでもありません。


: 50


寓話

物語

関連

© 2025 新解釈物語 | All Rights Reserved.