あらすじ
むかし、むかしある所に人をからかうのが好きな百姓がおりま
した。一方、人にいたずらするのが好きな狸が山にいました。
ある晩、その狸がその百姓の所に行きました。
「今晩は、山に住んでいる狸です。」
「何しに来た?」
「あなたが一番怖いものを知りたい。」
「ううん、そうだな。たぶん饅頭だな。」
次の日、畑仕事から帰ると、饅頭が家の中に投げ込まれていました。
百姓は、狸との話を思い出して大声をあげました。
「あっ、饅頭だ。恐ろしい。病気になって、死んでしまう。助けてくれ。」
そう言いながら、腰を下ろすと饅頭をたらふく食べました。「うまい!」
だまされたと知った狸は、頭に来ました。
「復讐してやる。」
数日後、畑に石が数個投げ込まれていました。百姓は狸に聞こえるよう大声を出しました。
「ありがたや!よかった。これから三年は、畑は安泰だ。もしこれが肥やしだったら、畑
は駄目になっていただろう。」
立ち聞きしていた狸は思いました。
「また間違ってしまった。」
次の日、畑に山のような肥やしが放り込まれていました。
百姓が喜んだことは言うまでもありません。

















































