あらすじ
むかし、むかし心優しい男がいました。困った人を助け
ないではいられませんでした。
ある日のこと、男は村を出て旅に出ました。小さな村に
着くと、家の前で、若い娘が泣いていました。
「どうしたんですか?」
「私のような若い娘が七人いましたが、八つの頭の大き
な蛇が毎年この村にやって来て、一人ずつさらって行き
ました。私が最後の娘です。明日がその日です。」
「それは大変だ。私が明日退治してやりましょう。まず、酒だるを八つ用意して下さい。そして
家の塀に入口を八つ作って、入口近くにそれぞれ酒だるを置いて下さい。そして、酒だるの酒に
顔が映るように庭の大きな石の上に座って下さい。声を出したり、動いたり、逃げたりしたらい
けません。私が守ってやりますので、心配は要りません。」
男は石の後ろに隠れました。大きな剣(つるぎ)を手に持った男と若い美しい娘は蛇が現れるの
を待ちました。
暗くなり、空も真っ黒になりました。生温かな風が吹き、雨が降り始めました。森の中で何かが
動きました。すると、こちらを見ている十六の赤い目がありました。大蛇はだんだんと近づいて
きました。酒のにおいを嗅ぎ、酒の中に娘の顔を見て、樽の中に八つの頭を入れました。
酒を飲み干し、八つの頭を垂れて、十六の目を閉じました。
「今こそだ。」
男は、剣を持って、蛇の頭の一つに飛び乗りました。そして一つずつ頭を切り落とし、とうとう
全部の頭を切り落とし、大蛇を退治しました。男は、英雄です。
しばらくして、その勇敢な男は、その若い綺麗な娘と結婚しました。その子孫が代々、今に至る
まで日本を治めました。

















































