あらすじ
むかし、むかし、ある所に博打(ばくち)人がおりました。ある晩、彼は賭け事でお金をすべて失ってしまいました。落ち込んで帰る途中、突然、大声で呼び止められました。「博打人、今日も負けか。」
「誰かと思ったら、天狗さんですね。」博打人は苦しい状況を認めたくありません。「負けちゃいませんよ。ちょっとお金を貸しただけです。」
天狗は大きな声で笑いました。「は、は、は。ところで、博打人、世の中で一番恐いものは何だ?」
博打人は考えました。「うんーん。そうだ。饅頭だ!饅頭のことを考えるだけで息ができなくなる。ああ、饅頭恐い。」
天狗は答えました。「そうだな、あれだ。銃の音じゃ。あれは恐い。」
天狗はいたずら好きですから、博打人を驚かそうと、木の上から饅頭を投げ始めました。「何と言うことを!卑怯な、何をする!?俺を殺す気か!」
博打人は初めは恐がったふりをしましたが、すぐにその饅頭を次々と食べ始めました。「うん、美味しい!」と彼は叫びました。
思い切り饅頭を食べ終わると、博打人は大声で銃の音を真似しました。「バン!」
天狗はその音に驚いて、山の方へ飛んで行ってしまいました。「は、は、は!馬鹿な奴だ!」
博打人は天狗が座っていた枝を見上げると、天狗が忘れていった瓢箪がありました。これは、欲しいものが何でも手に入るというものです。「酒、出て来い!肴、出て来い!」と彼は叫びました。
博打人は、その瓢箪を使い、松の木の下で真夜中まで楽しみました。


















































