雀とキツツキと山鳩
すずめとキツツキとやまばと

2024/10/20(日)

あらすじ

むかし、むかし、いつも言われたことと反対のことをする男の子がいまし

た。

山に行けと言われれば、川に行き、畑に行けと言われれば、たんぼに行き

ます。とても臍曲がりの男の子でした。

父親は、息子のことを心配するあまり、病にかかり、とうとう亡くなって

しまいました。

今際(いまわ)の際に、父親は、息子は決して言うことを聞かないと思い、わざと、こう言いま

した。

「わしが死んだら、川の近くに埋めてくれ。」と。

男の子は父親が亡くなって初めて、自分が間違っていたことに気がつきました。

「おらが悪かった。おとう、許してけれ。許してけれ。」

男の子は、父親に言われたとおり川の近くに墓を造りました。でも雨が降ると、川が土手まであ

ふれてきます。男の子は心配でたまりません。

ある日のことです。雨がとても多く降り始めました。

男の子は川に走りました。お墓につくと雨が止みました。でも家に戻ると、また雨が降ってきま

した。男の子はまた川に走りました。お墓につくと雨が止みます。でも家に戻ると、また雨が降

ってきます。また男の子は川に走りました。でもお墓につくと雨が止みます。でも家に戻ると、

また雨が降ってきます。

男は、川と家の間を行ったり来たり、もうヘトヘトです。

「おとう。鳥になりてえだ。」

男の子が、そう願うと、空へ上がり、鳥に変わっているではありませんか。

山鳩は雨が降りそうになると、父親(てて親)のことを思って、「テテポッポ、テテポッポ」と

さえずります。


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