お化け茶釜
おばけちゃがま

2024/10/19(土)

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あらすじ

むかしむかし、ある所に博打をする男が住んでいました。彼は持っていたお金を全部使い果たし、家に帰る途中で狸に出会いました。

「狸さん、お願いがあるんだけど」と男は言いました。

「何だい?」と狸は聞き返します。

「ちょっと茶釜になってくれないかな」と男は頼みました。

「お昼をおごってくれたら、いいよ」と狸は答えました。

男はすぐにお弁当を持ってきました。「狸さん、お昼を持ってきたよ」と言うと、狸はお弁当を食べ終えると、あっという間に茶釜に変わりました。男は狸を風呂敷に包み、和尚さんのところへ持って行きました。

「和尚さん、すごい茶釜が手に入りました。三千円で買ってもらえませんか?」男は言いました。和尚さんは気に入り、すぐに買ってくれました。

和尚さんは小坊主を呼んで言いました。「前の川に行って、この茶釜を磨いてきなさい。」小坊主が一生懸命ゴシゴシ磨くと、狸は痛くてたまらなくなり、「小坊主さん、痛いよ。やさしく磨いてくれ」と叫びました。

小坊主は驚いて和尚さんに報告しました。「和尚さん、茶釜がしゃべったよ!」

「心配しなくていい。新しい茶釜はそういうことがよくあるから」と和尚さんは言いました。

小坊主は茶釜に水を入れて、かまどの火にかけました。「小坊主さん、熱いよ。火を消してくれよ」と茶釜が言いました。

小坊主は再び和尚さんに言いました。「和尚さん、茶釜がまたしゃべったよ!」

「心配しなくていい。そのままにしておきなさい」と和尚さんは答えました。

小坊主が火をたき続けると、なんと茶釜から耳が出てきました。小坊主は驚いて和尚さんに言いました。「和尚さん、茶釜から耳が出てきました!」

さらに、「和尚さん、茶釜から顔が出てきました!」と続けて言いました。

次に、「和尚さん、茶釜からしっぽが出てきました!」と言い、最後には、「和尚さん、茶釜から脚が出てきました!」と叫びました。

和尚さんは何度も「新しい茶釜はそういうことがよくある」と繰り返しました。

すると、狸はかまどから飛び降り、山の方へ逃げて行きました。


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