一寸法師
いっすんぼうし

2024/10/18(金)

一寸法師の画像

あらすじ

むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。子供のいない二人は、毎日神様に頼んで子供を授かるよう祈っていました。「神様、どうか私たちに小さな子供をください。」ある日、驚くべきことに、二人に小さな赤ん坊が授かりました。その赤ん坊は背の高さが一寸ほどしかない男の子で、彼を「一寸法師」と名付けました。おじいさんとおばあさんは、一寸法師を宝物のように大切に育てました。

村の子供たちは、一寸法師をからかい、「一寸、一寸、一寸法師」と呼びました。おばあさんはとても腹を立てて、「おだまりなさい!」と子供たちを追い返しました。しかし、一寸法師は賢くてたくましい子供になりました。ある日、一寸法師はこう言いました。「おとうさん、おかあさん、針と藁とおわんと箸をください。」おばあさんは不思議に思って尋ねました。「一体、何をするつもりなの?」すると一寸法師は答えました。「針は剣、藁はさや、おわんは船、箸は櫂です。都に行って武士になりたいのです。」

おじいさんとおばあさんは、彼の決意を認め、送り出しました。そして、一寸法師は都へと向かいました。途中、ありに出くわしました。「ありさん、川はどこですか?」ありは「たんぽぽ畑のところだよ」と教えてくれました。

川に着くと、一寸法師はおわんに乗り込んで、矢のように川を下っていきました。そこへ魚が近づいてきましたが、一寸法師は箸を使って魚を追い払いました。波にも揺られ、雨にも打たれ、風にも吹かれながら、やがて都へ到着しました。

町を歩いていると、大きな立派な家が見えてきました。一寸法師はそこで働くことを決意しました。「門を開けてください。お願いがあります。」すると、主人が現れましたが、周りを見渡しても誰も見えません。「一体誰だ?見えないぞ。」と主人が言うと、「あなたの足元にいます」と一寸法師が答えました。主人は下駄のそばに一寸法師を見つけ、「なかなか活発で頭が良さそうだ。よし、家来にしてやろう」と言いました。

主人には美しい娘がいて、一寸法師はその娘から読み書きを教わりました。ある日、娘が一寸法師を連れてお宮参りに出かけたとき、道で大きな鬼に出会いました。鬼は娘をさらおうとして、「悪い鬼め。お嬢さんに手を出せば許さないぞ。」と一寸法師が言いました。「生意気な。食べてしまうぞ。」と鬼が言って、一気に一寸法師を飲み込んでしまいました。

一寸法師は鬼のお腹の中で針で刺しました。「いたた、死んでしまう。降参だ。助けてくれ。」 鬼は一寸法師を吹き出し、逃げていきました。「助けてくれてありがとう。あなたは小さいけれど、とても勇敢で強いのね。」一寸法師は言いました。「鬼が何かを忘れていったようです。これは何でしょう?」 娘は言いました。「これはうちでの小槌というもので、振ると欲しいものが何でも手に入ります。一寸法師、あなたが欲しいものは何ですか?」 一寸法師は答えました。「私は大きくなりたいです。」

小槌を振ると、一寸法師はどんどん大きくなり、あっという間に立派な大人になりました。そして、一寸法師は美しい娘と結婚し、望んだ通りの立派な武士になりました。


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