おむすびころり
おむすびころり

2024/10/19(土)

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あらすじ

むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。二人はとても親切で、正直者で、一生懸命働いていたので、みんなから「仲のいい二人」と呼ばれていました。

ある日のことです。いつものようにおじいさんは、おばあさんが作ってくれた大きなおむすびを持って山に木を取りに行きました。午前中ずっと働いて、おじいさんはお腹がぺこぺこでした。仕事の後におむすびを食べるのが一番の楽しみでした。近くの切り株に腰を掛けて、おむすびを取り出しました。ところが、食べようとした瞬間、おむすびは手からすべり落ちて地面に落ちました。すると、おむずびは坂を転がり始めました。

「ちょっと待ってくれ!おむすびさん、おばあさんが作ってくれたおむすびさん!」と大声で叫びながら、おじいさんはおむすびを追いかけました。でもおむすびは勢いよく転がっていき、おじいさんには全く追いつけませんでした。やがておむすびは坂の下の大きな穴に入ってしまいました。

「あれまあ、こんな大きな穴がここにあったとは知らなかったな。」とおじいさんは言って、穴の中をのぞきました。すると、穴から楽しい歌声が聞こえてきました。「おむすびころり、ころ、ころり。」とてもきれいな声なので、おじいさんはもっとよく聴こうと体をかがめました。しかし、歌は終わってしまいました。さらに頭を穴の中に入れると、そのまま滑り落ちてしまいました。

すると、こんな歌が聞こえてきました。「おじいさんころり、ころ、ころり。」おじいさんはあたりを見回しました。そこは大きな広間のようでした。驚いたことに、たくさんのねずみがそこで働いていました。一匹の白ねずみが近づいて言いました。「ようこそねずみの里へ、おじいさん。大きなおむすびありがとうございました。おばあさんが作ってくれたのでしょう。ねずみたちみんな大喜びです。お返しにお昼を召し上がってください。」

ねずみたちは楽しそうに働いていて、「ねこがいなけりゃ静かだな、ここはいいとこ、ねずみの国さ。ソレつけ、ヤレつけ、どっこいしょ。」と歌いながらお餅をついていました。つきたてのお餅と料理が運ばれてきました。おじいさんは一口食べて、「こんなおいしいお餅は初めてじゃ。」と言いました。そして、出された料理を全部食べました。すると白ねずみが小さくてかわいい箱を持ってきて、「これはおばあさんに渡してください。とてもおいしいおむすびだったと感謝しています。」と手渡しました。

さて、おばあさんは、おじいさんがまだ帰らないことを心配していました。おじいさんが箱を持って帰ってきたとき、おばあさんは安心しました。おじいさんは、帰りが遅くなった理由を話し、もらってきた箱を開けると、なんとお金と宝石が入っていました。それはねずみの宝箱だったのです。

ここで話は終わりではありません。仲のいい二人の隣に、別のおじいさんとおばあさんが住んでいました。今度の二人は、親切でも正直でも、働き者でもありませんでした。二人は隣の家の会話を盗み聞きし、自分たちも箱が欲しくなりました。

次の朝、おじいさんはおばあさんに作らせた大きなおむすびを持って、同じ山に出かけました。そして話に聞いた大きな穴を探しました。山の頂上から坂の下まで、あちこち探した結果、やっと見つけました。「これがあの穴だ!」と言い、おむすびを穴の中に落としました。すると、まもなく歌が聞こえてきました。「おむすびころり、ころ、ころり…」おじいさんはにやっと笑い、歌の最後まで聞かずに穴に滑り込みました。ドスンと穴の底に着地しました。

周りを見渡すと、たくさんのねずみが歌を歌いながらお餅をついていました。「これがあの場所だな」と思うと、しばらく歌を聴いていました。ねずみたちはおじいさんにちらっと目を向けただけで、忙しく働き続けました。

おじいさんは、ねこの真似をすれば宝箱が手に入ると考え、「ニャーン、ニャーン」と鳴きました。すると突然、周りの雰囲気が変わりました。ねずみたちは一瞬、凍りついてしまいましたが、次の瞬間、一匹のねずみが「ねこだ、ねこが来た!」と叫びました。別のねずみが「ねこを入れるな!入り口を閉めろ!」と叫びました。

ねずみたちは目にも留まらぬ速さで動き始め、あたりは混乱しました。しばらくすると真っ暗になり、静かになりました。おじいさんは一人残されて、暗闇でぼう然としていました。どうしたらよいのかわかりませんでしたが、ここで死ぬのはまっぴらです。おじいさんは、ねずみの国から逃れようと、手で必死に上の方を掘り始めました。

そのころ、おばあさんは年老いて、杖がないと歩けませんでした。しかし、ねずみの宝箱の期待が大きく、おじいさんの帰りを待つ気にはなりませんでした。杖をつきながら、おばあさんは山に向かいました。しかし、山のふもとに着くと疲れてもう歩けませんでした。しばらく休むことにしました。そこで、おばあさんは、目の前の地面が膨れて動いているのを見つけました。

「これはモグラじゃな、憎いやつ!思い知らせてやる。」と杖で叩き始めました。「やめてくれ!いたっ!いたっ!」と叫ぶ声がし、なんとおじいさんが地面から顔を出しました。おばあさんはショックを受け、顔中泥だらけのいじわるじいさんを見て、驚きました。そして二人はしばらく、言葉も出ませんでした。


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