鬼の階段
おにのかいだん

2024/10/19(土)

鬼の階段の画像

あらすじ

鬼が二人、山に住んでいました。ある晩、二人は初めて山のふもとの村に降りてみました。

「ウオー、酒が飲みたい!」

「ウオー、俺もだ!」

そう言って、二人は大きな家に上がり込み、座り込むと、家の人々は怖がって、お酒を全部鬼に出しました。子供たちは泣き止みません。

「泣いている子供はどこだ? 山に連れて行って食べてしまうぞ。」

「お願いです、許してください…」 お母さんは子供を物入れに押し込み、許しを請いました。

その後、二人は別の大きな家に入ると、囲炉裏の近くに座りました。

「ウオー、酒が飲みたい!」

「ウオー、俺もだ!」

隣の部屋には太った奥さんが寝ていました。鬼たちは彼女を起こし、こう言いました。

「どうしてそんなに太っているの?毎日食べて寝ているに違いない!山に連れて行って食べてしまうぞ。」

「お願いです、これからは一生懸命働きます!」 奥さんは家にあったお酒を全部鬼に出して、許しを請いました。

鬼たちは村中の大きな家に次々と上がり込み、朝まで飲み続けました。お酒の美味しさを覚えた鬼たちは、もうお酒なしではやっていけなくなり、夜な夜な村に降りてきては家に上がり込みました。

村人たちはとても怖がり、毎晩よく眠れませんでした。「もう、我慢できない!」と思う者もいれば、鬼にかなう者はいません。村人たちは何か良い方法がないか、密かに話し合いました。

その晩、長老が村への入り口で鬼が来るのを待っていました。

「ウオー、酒が飲みたい!」

「ウオー、俺もだ!」

長老は鬼の前に座り、こう言いました。「約束します。今晩中に、山の天辺にあるお宮まで千個の階段を積んでくれれば、村人は欲しいものを何でも差し上げます。酒を毎日でも、若い子を毎月でも。でも、約束してください。今夜、千個の階段を積めなかったら、二度と村には下りてこないと。」

「そんなことは簡単だ。約束しよう!」鬼たちは大声で笑いました。

鬼たちは川から大きな石を軽々と運び、階段をどんどん積み上げていきました。

「三、七、十五、六十九、百七十六、三百九、四百十九、五百八、六百九十、七百四十二、八百八十一、九百九十七、九百九十八、そして九百九十九。」

しかし、最後の一つを運ぼうとしたとき、ヒヨコが鳴きました。

「コケコッコー。」

「ウオー、一番鳥だ。朝だ!」

「ウオー、一番鳥だ。帰りだ!」

鬼たちは階段を積むのを止めました。

「コケコッコー。」

「ウオー、二番鳥だ。朝だ!」

「ウオー、二番鳥だ。帰りだ!」

鬼たちは、お日様の下では生きられません。「コケコッコー。」

「ウオー、三番鳥だ。朝だ!」

「ウオー、三番鳥だ。帰りだ!」

鬼たちは階段を完成することなく、急いで山に戻りました。実は、誰かが鳥の鳴き声を真似していたのです。

その結果、鬼たちは約束を守り、二度と村には降りてこなくなりました。村は静けさを取り戻しました。

めでたし、めでたし。


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