さる地蔵
さるじぞう

2024/10/20(日)

あらすじ

むかし、むかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。

ある日のことです。おじいさんは、いつものとおり、おばあさんの作ったお弁当を

持って、たきぎを取りに山に出かけました。お昼になったので、木のかぶに

腰掛けてお弁当を食べようとしました。

「腹が減った。」と言って弁当を開けました。その時です。突然の風が吹

いて、ごはんの上のきなこの粉が舞って、顔が真っ白になってしまいま

した。それでも、おじいさんは、お腹がすいていて、食べるのに夢中でした。

そして食べ終わると草の上に寝てしまいました

しばらくすると、数匹のさるが山から出てきて、おじいさんの所に来ました。<

「見てみろ、こんな所に、地蔵さまがあるぞ。持って帰って大事にしよう。」とボスざるが言いました。

「それがいい。」と他のさるも言いました。

さるたちは、お地蔵さん、いや、おじいさんを抱えあげました。途中、川を越えました。おじいさん

は目が覚めましたが、眠っているふりをしました。山の中の大きな木の下に、さるたちは、お地蔵さ

んを立てると、お花やくだものや米や魚やお金をお供えしました。

夜になると、おじいさんはたくさんのお土産を持って家に帰りました。

隣りに住んでいるいじわる爺さんは、このことを耳にすると、次の日、顔にきなこをを塗って山に

出かけました。そして、草の上で寝ているふりをしました。

しばらくすると、数匹のさるが山から出てきて、おじいさんの所に来ました。

「見てみろ、また、地蔵さまがあるぞ。持って帰って大事にしよう。」とボスざるが言いました。

「それがいい。」と他のさるも言いました。

川を渡るとき、いじわる爺さんは、笑いをこらえることができなくて、とうとう吹き出してしまいま

した。

「こいつは、お地蔵さんじゃなくて、人間だ。川に捨てろ。」とボスざるが言いました。

いじわる爺さんは、危うく溺れるところでした。


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