あらすじ
むかし、むかし、京都のかえるが大阪に向かって旅をしました。一方、大阪のかえるも京都に向かって旅していました。
二匹のかえるは、京都と大阪のちょうど真ん中にある高い山の上で出会いました。
「こんにちは、大阪のかえるさん。どこに行くのですか?」と京都のかえるが尋ねました。
「京都を見物しに行くところです。京都のかえるさんは、どこに行くのですか?」と大阪のかえるが答えました。
「私も大阪を見物しに行くところです。」
「同じですね!」と二匹のかえるは笑いました。
「ところで、大阪のかえるさん。この山のてっぺんから大阪の町が見えますか?」と京都のかえるが聞きました。
「もちろん見えますよ。京都の町も見えますか?」と大阪のかえるが返しました。
「一緒に見てみましょう!」と言って、二匹のかえるはお互いの町を見ようとしました。
二匹はつま先で立ち上がって頭を高く上げました。「大阪の町が見えた!」と大阪のかえるが叫びました。
「京都の町が見えた!」と京都のかえるも言いました。
しかし、かえるの目は後ろについているため、前が見えませんでした。京都のかえるが見たのは京都の町で、大阪のかえるが見たのは大阪の町でした。
「大阪に行っても意味がないな。大阪は京都と同じだ。」と京都のかえるが言いました。
「京都に行っても意味がないな。京都は大阪と同じだ。」と大阪のかえるも同意しました。
二匹のかえるは別れの挨拶をして、それぞれの街に帰って行きました。京都のかえるは京都へ、大阪のかえるは大阪へ戻っていきました。


















































