あらすじ
むかし、むかし、山の間の町に飛脚という人が住んでいました。彼は毎日、木の箱に手紙を入れて町や村を行き来しながら運びました。その箱にはお昼のおむすびも入っていました。
ある日、飛脚が森を急いでいると、きつねとたぬきとうさぎが彼を見ていました。
「おむすびが食べたいな。」とうさぎが言いました。
「僕もさ。彼を見るたびにそう思ってしまう。」とたぬきが答えました。
「いい考えがあるよ。」ときつねが提案しました。そして、その方法を教えました。
うさぎは飛脚が来る道の真ん中に座りました。飛脚はうさぎを見て、捕まえようとしました。しかし、うさぎは少し先に跳んで、また座りました。何度も捕まえようとしても、うさぎは捕まることができません。
「怒ったぞ。絶対に捕まえたるからな。」と飛脚は言い、木箱を木の枝に掛けて本気で捕まえようとしました。その隙に、たぬきが木箱を盗んで森の中に持って行きました。
「よくやった!」ときつねは嬉しそうに言いました。
うさぎも戻ってきて、木箱を開けると、中には手紙とおむすびが五つありました。
「うさぎさん、一つあげるよ。たぬき君、君にも一つあげるよ。」ときつねが言いました。おむすびはまだ三つ残っています。
「どうしよう。四つあれば、二つずつ食べられるのにね。」ときつねが言いました。「ちょっと待って。手紙の中にいいアイデアがあるかもしれない。」
きつねは手紙を一通開きました。
「書いてある。読むから、聞いて。『うさぎさんとたぬき君には一つずつです。残りはきつねさんのものです。わかったかな?』」
「わかった。」とうさぎとたぬきが言いました。
結局、きつねはおむすびを三つ食べました。


















































