あらすじ
昔々、お百姓さんが山の畑で働いていると、藪の中でトンボが蜘蛛の糸に絡まっているのを見つけました。お百姓さんは優しく言いました。「かわいそうに。今助けてやるからね。」その通りに、トンボを助けました。
トンボはお礼を言って飛び去り、お百姓さんはそのまま草の上でうとうとしてしまいました。すると夢の中にトンボが現れ、「お酒をもらう夢」を見ました。
その晩、お百姓さんの奥さんが心配して起こしに来ました。「起きてください!風邪を引きますよ。」お百姓さんが夢の話をすると、突然、甘いお酒の匂いが漂ってきました。「何だろう?」と不思議に思いながら、匂いを追っていくと、大きな岩の下から金色の泉が湧き出ていました。
「やった!これはすごい!」と喜びながら、お百姓さんは竹筒にお酒を入れました。帰り道、小川で光るものを見つけました。「これは砂金だ!」と驚き、奥さんを呼びました。「見て!砂金を掘り出そう!」
二人で一生懸命砂金を掘り出し、金で大きな樽をたくさん買いました。そして泉の酒を町で売った結果、お百姓さんは富を手に入れましたが、子供がいないことが気がかりでした。「トンボさま、どうか私たちに子供を授けてください。」
ある晩、戸口を叩く音が聞こえました。奥さんが「どちらさまですか?」と聞くと、可愛らしい女の子が立っていました。「私、道に迷ってしまいました。」お百姓さんはトンボが願いをかなえてくれたのだと思いました。
数日後、お百姓さんが焚き木を取りに出かけると、泥棒たちが小川の砂金を盗んでいました。「どうしよう。」と焦りながら家に戻ると、娘が言いました。「そんなに心配しなくても大丈夫よ。私に良い考えがあるから。」
娘は米を大きな釜に入れ、小川で水洗いを始めました。「見て!川が真っ白になったわ!泥棒たちは何も見えないはず。」と自信満々に言いました。
泥棒の親分が「酒の泉のありかもわからん。そっちに行こう。」と話すのを聞いた娘は、油の入った壷を持って山に向かいました。
泥棒たちが泉に遅れて到着したとき、「おお、いい匂いだ。」と喜んで近づきましたが、滑って谷に転がり落ちてしまいました。「うわぁ!」と叫びました。
泥棒たちが捕まってしまった後、お百姓さんは娘に感謝しました。「本当にありがとうよ!」と伝えると、娘は笑顔で答えました。「どういたしまして。親を助けるのは子供として当たり前です。」
お百姓さんはその後も一生懸命働き、いつしか裕福になりました。こうして、お百姓さん一家は幸せに暮らしました。めでたし、めでたし。


















































