あらすじ
むかし、むかし、ある場所に正直で勤勉なおじいさんが住んでいました。しかし、今は歳を取りすぎて働けなくなり、大好きなおばあさんも数年前に亡くしてしまいました。
「もう歳だから働けないし、貧しくて食べるものもない。早く天国のおばあさんのところへ行きたいな。こんな惨めな生活をするくらいなら、きつねに食べられた方がましだ」とおじいさんは思いました。
そこで、おじいさんは東の山に行き、大声で叫びました。「東の山のきつねさん、私を食べてください。」すると、きつねが答えました。「正直者は食べません。」
次におじいさんは、西の山へ行き、「西の山のきつねさん、私を食べてください。」と言いました。すると、きつねはまた答えました。「働き者は食べません。」
おじいさんは南の山へ行き、叫びました。「南の山のきつねさん、私を食べてください。」すると、きつねは答えました。「妻を亡くした者は食べません。」
最後におじいさんは北の山へ行き、「北の山のきつねさん、私を食べてください。」と言いました。きつねはこう答えました。「貧乏で食べるものがない者は食べません。でも、代わりに私のまつ毛をあげましょう。これを持って人を見ると、その人の心がわかります。」
おじいさんは村に戻り、きつねのまつ毛を使ってみると、驚くことに人の考えていることがわかりました。親切な人はほんの数人しかいませんでしたが、近所の人たちが助けてくれました。
おじいさんは天国に行くまで、幸せな日々を過ごしました。めでたし、めでたし。


















































