塩うす
しおうす

2024/10/20(日)

あらすじ

むかし、むかし、ある所に兄弟がいました。

兄は欲張りで大きな家に住んでいました。弟は正直者ですが、貧しく、小さ

な家に住んでいました。

大晦日のことです。弟は、お正月にそなえて、兄の所へ米を借りに行きまし

た。でも、兄は貸してくれませんでした。

途方に暮れて家に帰る途中、弟は不思議な老人に会いました。その老人は、

この道を行けば、小人の住む村へ行き、そこで石臼を手に入れれば、よい事

が起きる、と言うのです。

そして老人は弟に、小人が大好物の麦まんじゅうを渡しました。

小人の住む村に着くと、言われたとおり、麦まんじゅうを石臼と換えてもらいました。

帰り道、弟はまたその老人に会いました。老人は、こう言いました。

「ほしい物を言いながら右に廻せば、臼から欲しい物が出てくる。左に廻せばでてこなくなる。」

と。

弟は、家に帰ると、さっそくほしい物を言いながら臼を右に廻してみました。するとどうでしょ

う。次から次へと出てくるではありませんか。左に廻すと、止まりました。

まもなく、弟の方が兄よりお金持ちになりました。弟は親切で、色々な物を村人に分けてあげま

した。

事情を知った兄は、その臼が欲しくなりました。ある日、臼と近くにあったまんじゅうを盗むと、

小船で海を越えて、遠い国に逃げようとしました。

途中お腹がすいてまんじゅうを食べました。とても甘いまんじゅうで、しょっぱいものが欲しく

なりました。船の上で「塩が欲しい」と言いながら臼を廻しました。すると、塩がどんどん出て

きます。でもとめ方がわかりません。

船は塩でどんどん重くなり、とうとう沈んでしまいました。

今でも臼は廻りつづけ、塩を出しているそうです。海の水がしょっぱいのはそんなわけです。


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