たぬきとたにし
たぬきとたにし

2024/10/20(日)

あらすじ

むかし、むかし、たぬきさんが田舎道を急いでいました。田んぼの所に来る

と、誰かに呼びとめられました。

「たぬきさん、どこへ行くの。」

たぬきさんは、びっくりして立ち止まりました。すると、たにしさんが足下に

いました。

「町の神社にお参りに行くんだ。」

「わあ、本当。私も行こうと思っていたの。たぬきさん、鳥居の所まで、私と競争しない。」

「僕が君と、たにしさんと競争だって。ばからしい。」と言うと、たぬきさんは町に向かって駆

け出しました。でも、たにしさんは、ちゃっかりたぬきさんのしっぽにしがみつきました。

たぬきさんは、どんどん駆けて行き、鳥居の所につきました。

「遅いわね。」とたにしさんが、しっぽにつかまったまま言いました。

「誰だよ。」とたぬきさんが振り向きざま、しっぽを鳥居の柱にぶつけてしまいました。

たにしさんは、鳥居を通り抜け、道に投げ出されました。そして、殻が

こなごなに割れてしまいました。

たぬきさんは、通りの向こうの道に、たにしさんが座っているのを見て

驚きました。

「私のほうが早かったわよ。とても一生懸命走ったので、熱くなったの。

だから、殻を脱いだの。もう三十分も待っているのよ。」

たぬきさんとたにしさんは、とても仲良しになりました。


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