さるのきも
さるのきも

2024/10/20(日)

あらすじ

むかし、むかしのことです。竜宮のお姫様が病気になり、占い師からこう言

われました。

「さるのきもを食べれば、よくなるでしょう。」と。

父親である竜宮王は、くらげにさるを連れてくるよう命じました。

くらげが島に着いたとき、さるは木の上で海を眺めていました。

「さるさん。竜宮に遊びに来ない。」

「行きたいけど、ぼく泳げないんだ。」

「私の頭に座ってれば大丈夫よ。」

くらげは、さるを頭の上にのせ、軽やかに海の上を泳ぎ始めました。

「殺されて、きもを取られてしまうことを知らないなんて、何て馬鹿なさるなんでしょう。」と

頭の上の陽気なさるのことを思いました。

くらげは、しゃべりたくなってしまいました。

「さるさん、実を言うと、お姫様がご病気で、あなたのきもが必要なの。」

「何。」と驚きましたが、落ち着いたふりをしました。

「どうして、島を出る時に言わなかったんだい。僕のきもはまだ木に掛けたままだよ。」

「じゃ、すぐに戻らなくては。」とくらげは言うと、島に戻りました。

さるは、島に着くと、くらげから飛び降り、木にすばやく登りました。

「何て馬鹿なくらげなんだ。きもは体から取れないんだよ。」とさるはくらげに言いました。

くらげはがっかりして竜宮に戻ると、このことを王様に話しました。

「罰を与える。」と王様は言うと、百叩きの刑をを家来に命じました。

そんなに叩かれたもんですから、くらげはゼリーのようなお魚になってしまいました。


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