海から来たお嫁さん
うみからきたおよめさん

2024/10/19(土)

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あらすじ

むかし、むかし、あるところに、若者とその母が住んでいました。彼らはとても貧しく、食べるものもほとんどなく、土地もありませんでした。若者は山のきのこを売って生計を立てていました。

ある日、若者は町で花だけを売って帰る途中、浜辺で海を眺めていました。「きのこを持ち帰ってもどうしようもないな。海の神様にお渡ししよう。」そう思い、若者はきのこを海に投げ込みました。

すると、大きな亀が海から顔を出し、こう言いました。「きのこをありがとう。竜宮王からあなたを竜宮城に招待するように言われました。」

「本当に?」と若者は驚きました。「しかし、竜宮は遠いと聞いています。」

「大丈夫です。私の背中に乗って目を閉じれば、もう竜宮城に着きますよ。」若者は亀の背中に乗り、目を閉じました。あっという間に竜宮城に到着しました。

亀は若者に言いました。「もし王様に何が欲しいか聞かれたら、きれいな嫁が欲しいと答えなさい。」

若者は豪華な食事や海の音楽、鯛や平目の踊りを三日間楽しみました。城を出るとき、王が言いました。「お土産をやろう。何が欲しい?」

若者は亀に言われた通り、「きれいなお嫁が欲しいです」と答えました。そうして、若者は美しい嫁さんを連れて亀の背で帰りました。

ところが、驚いたことに、海で三日間過ごしている間に、家では三年が過ぎていました。母親は二年間病気で床にいる状態でした。若者は悲しんで言いました。「ごめん、お母さん。俺のせいだ、一人残して海に行ってしまったから。」

嫁は夫の涙を見て、「泣かないで。お母さんの病気を治してあげるわ。」と言いました。嫁は息を吹きかけると、母親は目を開け、元気に立ち上がりました。

しかし、住む家がありませんでした。嫁は森を伐採し、土地を用意しました。そして袖から小さな木槌を取り出し、「大きな家、出てこい!」と木槌を振りました。すると、目の前に大きな素晴らしい家が現れました。

お米や着物も木槌で出てきて、若者夫婦はまもなくお金持ちになりました。嫁は国一番の美しい妻として有名になりました。

噂は領主に届き、若者は城に呼ばれました。領主は言いました。「お前の妻を側妻にしたい。明日までに米俵百表用意できなければ、女を連れてこい。」

若者はどうしたらよいか途方に暮れ、妻に相談しました。「心配しないで、簡単よ。」と妻は言いました。妻は海辺に行き、手を叩いてお願いしました。すると、米俵が次々と海から家の方に飛んできました。

若者は領主に「百表用意できました。家に来てください。」と言いました。領主は驚き、五十頭の馬を集めて米俵を城まで運ばせました。

若者夫婦は平和な日々を三か月過ごしました。しかし、ある日、領主は再び若者を城に呼び、「是非とも、そなたの妻を側妻にしたい。明日までに草履を千足持ってこられなければ、妻を連れてきてくれ。」と命じました。

若者はまた途方に暮れ、妻に話しました。「心配しなくても大丈夫よ。」妻は海辺に行き、手を叩いてお願いしました。すると、草履が次々と海から飛んできました。

若者は喜んで城に行き、「草履千足用意できました。家に来てください。」と伝えました。領主は驚いて家臣を集め、草履を城まで運ばせました。

若者夫婦はさらに平和な日々を三か月過ごしました。その年の大晦日、領主は若者を三度城に呼び、「どうしても、そなたの妻を側妻にしたい。家臣千人で夕食にうかがう。千人分の料理と酒千本用意できなければ、そなたの妻をよこせ。」と言いました。

その日、妻は海辺に行き、手を叩いてお願いしました。すると、千人分の料理と酒千本が庭に飛んできました。領主と家臣がやってきて、庭で料理と酒を楽しむことになりました。

領主は美しい妻に言いました。「そなたを側妻にしたい。踊りを見せてほしい。」妻は両袖から大きな箱と小さな箱を取り出しました。「まず小さい箱を開けます。」小さな箱を開けると、何千もの踊り子が現れ、歌や踊りを始めました。

「次は大きな箱も開けてくれ。」が、妻は、「これを開けると、とても危険です。私にも何が出てくるかわかりません。」と答えました。

領主は「家来が千人もいる。誰が出てきても大丈夫だ。すぐに開けろ。」と強要しました。大きな箱を開けると、刀を持った何千人もの侍が飛び出し、領主と家臣は殺されてしまいました。


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