狐が人妻になった話今昔物語
きつねがひとづまになったはなし

2024/10/18(金)

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あらすじ

むかし昔、京都に住む妻が、夕方用事があって外出しましたが、しばらく帰ってこないので、夫が、不審に思っている

中に、妻が帰ってきました。

しばらくすると、同じ顔で、服装、物腰もそっくりの女が入

ってきました。夫は、言葉も出ないほどびっくりしました。

きっと、一人は狐だろうと思いましたが、どちらが本当の妻

であるか見分けがつきませんでした。直感的に、あとで入っ

てきた方が、狐だろうと考えて、夫は刀を抜いて、刀を振りかざしたところ、その妻

は、

「これはどうしたのですか、どうして私を殺そうとするのですか。」と泣きながら言

いました。

今度は、前に入ってきた妻を切ろうと近づくと、これも手をすりあわせて泣き崩れ

ました。男は、どうしたものか途方に暮れましたが、やはり前に入ってきた妻が怪し

いと思ったので、掴まえました。すると、その妻は、鼻も曲がるほどの臭いおしっこ

を漏らしました。夫が、その臭さにひるんでいる間に、その妻は狐になって、戸の隙

間から道に飛び出して、「こーんこーん」と鳴いて逃げていってしまいました。男は、

悔しがりましたが、後の祭りでした。(今昔物語巻27第39)


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