あらすじ
木元喜美江は毎日の家事と、膝を痛めた姑の介護に心身ともに疲れ果てていた。ある日、玄関のチャイムが鳴り、『ボランティアです』と名乗る若い女性、クボタミチコが現れる。半信半疑ながらも助けを借りる喜美江。ミチコは初日、部屋の掃除や煮込み料理、さらに姑への気配りまで完璧にこなして、姑からも大いに喜ばれ「泊まっていってもらおう」とまで提案される。ところが、翌日以降、ミチコは毎日のように訪れ、家中の些細な用事から庭の手入れ、さらには近所トラブルの解決まで次々と引き受けるようになった。どんな依頼にも躊躇なく応じ、ついには姑もミチコの献身ぶりを疑う余地がなくなり、家族としての存在を認めかける始末。困惑と苛立ちが頂点に達した喜美江は、ある晩問い詰めると、ミチコは静かに笑いながら答えた。実は彼女は、遠縁からの「無料介護ビジネス計画」の一環として送り込まれた存在であり、本当の目的は家族全体を巻き込んだ実験的介護プロジェクトだったのだ。その瞬間、喜美江と姑は、家族とは何か、助け合いとは何かを改めて考えさせられ、皮肉な笑いで話が締めくくられるのだった。

















































