あらすじ
牧村テツオは、かぞくもいぬもせんせいもいなくなったあの日から、ひとりぼっちのくらしをしていた。あるひ、ともだちといっしょにパソコンのまえにすわり、ふるいげーむカセットをとりもどそうとするなか、テツオはふとふりょうのせいとしょをすかんした。そのとたん、パソコンのすくりーんに、まるでじぶんとそっくりなキャラクターがひとりたちあがり、『おまえ、これまでのすべてはたたかいのためのじゅんびだ』とささやいた。キャラクターのこえにひかれたテツオとともだちは、げーむのなかへとむかうことになった。そこでは、いなくなったかぞくやいぬ、せんせいのあたたかいおもいでが、かげのようにうかびあがり、テツオのこころのふさいをかすめていく。げんじつとゆめとのあいまで、テツオはじぶんのうちにひそむやみとせめぎあい、かつてすがたをみせた大切なもののかたみとむきあう。そしてクライマックス、スクリーンにあらわれたキャラクターは、にわかにテツオのうちなみであくまのすがたとなり、『おまえこそ、あくまそのほんたいだ。いなくなったひとやものは、すべておまえのやみがひっぱられたものだ』とつげた。そのとき、パソコンはいきなりでんげんがおち、すべてがしずまりかえる。ともだちはひょんとしてなくなり、テツオはじぶんのこころのふかいやみとひとりむきあうことになった。すべては、げんじつとゆめのあいまにとけこんだ、テツオ自身のいたずらなせかいのしなだったのであった。

















































