ゴリラ
ごりら

2025/3/26(水)

あらすじ

ある春の日、日本は日中親善大使として迎え入れるはずの希少なゴリラの到着に胸を躍らせていた。しかし、直前の発表で、突如病に倒れたとの知らせが届く。外務省の高橋は窮地に立たされ、急遽、物マネの名手と称されるお笑い芸人・勇二に助けを求める。

勇二は、ゴリラの歩き方、鳴き声、そして独特の表情を完璧に再現し、各地のイベントで見事なパフォーマンスを披露。観衆は彼の演技に魅了され、ゴリラの姿を模した勇二の存在は瞬く間に話題となった。

しかし、勇二が着ぐるみの中で次第に感じる奇妙な感覚は、彼の心に不安と同時に不思議な高揚感をもたらした。夢の中で、本物のゴリラが彼に語りかける幻影を見たとき、何か大切な秘密が隠されていることに気づく。

そして、その決定的な夜。大規模な祭典の最中、観衆が沸く中、舞台裏から突如として現れた衝撃のシルエット。それは、病気だと噂されていた本物のゴリラそのものであった。会場は一瞬の静寂の後、歓声と笑いに包まれた。

オチは予想外だった。本物のゴリラは、実は自身が病気であるという噂を利用し、人々の期待と計略を試すために、わざと姿を隠していたのだ。高橋の緻密な策略も杞憂に終わり、勇二と本物のゴリラは偶然にも完璧な共演を果たす。こうして、双方の存在が奇妙な友情と笑いを掻き立て、日中友好の新たなシンボルとして刻まれることとなった。


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