あらすじ
羹に懲りて膾を吹く
昔々、ある村に慎重すぎる男、太郎が住んでいました。太郎は、料理が得意で、特にスープを作るのが大好きでした。しかし、ある日、彼はあまりにも熱いスープを飲み、舌を火傷してしまいました。それ以来、太郎はスープを飲むことが恐ろしい体験になってしまい、他の料理を作るときも、やたらと神経質になりました。
村の人々は、太郎がスープを作るたびに彼の細心の注意を笑いました。「太郎のスープは、まるで風呂の中の魚みたいに冷めるまで待つぞ」とみんなが冗談を言い合って笑いました。しかし、太郎は、周囲の笑い声に構わず、スープの温度を気にしすぎて、ついには完全に椀を返すことに決めてしまいました。
ある日、村の祭りで、太郎はついに「膾」を振る舞うことにしました。しかし、冷たい料理に挑む彼は、前の火傷の経験から「これは間違いなく冷やす必要がある!」と、必要以上に冷やしすぎてしまいます。結果、膾は冷たくて食べられたものではなく、村人たちは失望し、太郎の料理への信頼を失ってしまいました。
結局、太郎は自分の過去の失敗からの教訓を活かしすぎて、実際には無益な用心になってしまったのです。「羹に懲りて膾を吹く」とはまさにこのことで、たとえ過去の失敗があっても、必要以上の恐れは時に新たな失敗を招くのだと、彼は村人たちに教えられました。太郎は、それからというもの、料理においてもまた、少しのリスクを受け入れることを学びました。









