空樽は音が高い
あきだるはおとがたかい

意味

2024/10/8(火)

見識の浅い、中身のない人間ほど知りもしないことを得意になってしゃべることのたとえ。
空いた樽をたたくと高い音を立てることから。

空樽は音が高いの画像

あらすじ

空樽と音楽の森

昔々、音楽の森に一つの空樽がありました。この樽は特別な存在で、その高い音色は森の生き物たちを魅了していました。森の動物たちは、樽が奏でる音楽を聴くために毎日集まり、その美しいメロディーに酔いしれました。しかし、この樽の中身は空っぽで、樽自体に音楽を作り出す力は無いことに気づいている者はいませんでした。

ある日、小さなリスのチュウが不思議に思いました。「どうして樽はこんなに美しい音を出すのだろう?」仲間の動物たちも考えましたが、誰も答えを知りません。そこで、大きなフクロウのフクタが知恵を絞ることにしました。フクタは、樽の音が高いのは中身がなく、外見だけで音を響かせているからだと教えました。樽の外面は豪華で、美しい装飾が施されていましたが、音色は内実とは関係なく、他者を楽しませることができるのだと。

その話を聞いた動物たちは、音楽の魅力を理解しました。彼らは、本物の音楽は中身のあるものから生まれることに気づき、樽の空虚さをウィットに変えました。そこで、動物たちは樽の周りに集まり、自分たちの音楽を奏で始めました。小鳥たちはさえずり、リスたちは木の実を打ち鳴らし、ウサギたちは踊りながらハーモニーを創り出しました。彼らは、樽の音に頼ることなく、自分たちの中にある音楽を表現することに成功したのです。

こうして、音楽の森は空樽の代わりに本物の音楽で満たされました。樽は相変わらず高い音を響かせながら、動物たちの集まりの一部となりましたが、その存在の意味は変わりました。動物たちは、見かけや虚栄心ではなく、自分たちの心の中から湧き出る音楽を大切にすることを学んだのです。そして、彼らの友情は深まり、音楽の力によって、森はより一層輝く場所になりました。


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