あらすじ
牛たちの旅
昔々、ある村に「遅牛」と「早牛」という二頭の牛が住んでいました。遅牛はのんびりとした性格で、何事も焦らずゆっくりと進むのが大好きでした。一方、早牛はいつも急いでいて、何事もスピーディーに終わらせることを誇りに思っていました。ある日、二頭は村の外れにある美味しい草がたくさん生えている「草原」の噂を耳にしました。
遅牛は、「焦らずに行こう。道中の景色を楽しむのも良いものだよ」と言って、のんびりしたペースで歩き始めました。途中、色とりどりの花や楽しそうに遊ぶ子供たちを見つけて、思わず立ち止まってしまいます。一方、早牛は、「遅いと草が無くなっちゃう!」と焦りながら、猛ダッシュで草原に向かいました。そして、出発と同時に全力で走り出していきました。
数時間後、早牛は草原の入り口に辿り着きました。しかし、肝心の草は既に他の牛たちが食べ尽くしてしまった後でした。怒りと悲しみでいっぱいの早牛が、目の前の空っぽの草原を見つめていると、のんびりとした遅牛がやってきました。遅牛は「お待たせ、早牛!道中いろんなものを見て楽しんできたよ」と告げました。
その時、遅牛は草原の奥でキラキラとした新鮮な草がたくさん生えているのを発見しました。遅牛はゆっくりと草を食べる姿を見せ、早牛にその草を紹介しました。結果、二頭は共に美味しい草を楽しむことができ、遅牛ののんびりした旅のおかげで、二頭はどちらも満足でした。この出来事から、村の牛たちは「急いでも、結局は同じ場所にたどり着く」ことを学んだのでした。















