鬼の中にも仏が居る
おにのなかにもほとけがいる

意味

2024/10/8(火)

鬼と呼ばれるような情けしらずの悪人の中にも、仏のように優しい心の持ち主はいるものだというたとえ。

鬼の中にも仏が居るの画像

あらすじ

鬼の中にも仏が居る

昔々、ある村に“鬼”と恐れられる男が住んでいました。彼の名前は鬼吉。大きな体と鋭い歯、そして忌み嫌われる性格で、村人たちからは避けられていました。鬼吉は、村の近くの山に一人で住み、仕事もせず、いつも独り言を言いながら自分の世界に浸っていました。村人たちは彼を悪者と決めつけ、決して近寄ろうとはしませんでした。

しかし、実は鬼吉は誰よりも優しい心を持っていました。彼は昔、幼い頃に母親を失い、それ以来孤独に耐えて生きてきたのです。村の子供たちが遊ぶ声を聞くたびに、羨ましい気持ちと共に微笑んでいました。ある日、村の広場で鬼吉が迷子になった小さな子供を見つけました。子供は泣きながら母親を探していて、鬼吉は思わずその手を差し伸べました。

「おいで、僕が助けてあげるよ。」

小さな子供は、初めは怖がりましたが、鬼吉の優しい姿を見て少しずつ安心しました。鬼吉は子供の手を引き、村へと向かいました。その道中、彼は子供に優しい言葉をかけ、楽しい話をしながら恐怖心を取り除きました。村に着くと、鬼吉は子供を母親のもとへ送り届けました。村人たちは驚きつつも、鬼吉の行動を見て彼の真の姿を知ることになりました。

その後、村人たちは鬼吉のことを少しずつ見直すようになりました。彼が持つ優しさに気づき、鬼の中に宿る仏のような心を認めるようになったのです。村人たちは鬼吉と少しずつ交流し、彼が鬼であることを忘れて、友達として受け入れました。こうして、鬼吉の孤独な生活は終わり、村全体が彼の優しさと共に新しい家族のように結びついていったのです。


関連


寓話

物語

関連

© 2025 新解釈物語 | All Rights Reserved.