あらすじ
負うた子を三年探す
昔々、小さな村に頭の固いおじいさんが住んでいました。おじいさんは長い間、村で見かけたかわいい子供をおんぶしていたのですが、ある日その子供が姿を消してしまいました。「あれはどこに行ったのじゃ?」とおじいさんは必死に探し回ります。村の人々は困惑し、ついには三年もの歳月が過ぎてしまいました。
おじいさんは村の隅々まで探し回り、山の中や川のほとりも訪れました。「たぶん、あの森の奥深くで遊んでいるのかもしれん」と、彼は毎日同じ場所を何度も調べました。しかし、いたずら好きの子供はいっこうに見つからず、むしろおじいさんの肩の疲れと心の焦りばかりが募りました。
ある日、おじいさんは村の広場で友達のおじいさんと出会いました。「君はずっとその子を探しているようじゃが、もしかしてあの子、君の背中にはまだ乗ってないか?」と友達が冗談交じりに言いました。おじいさんはその言葉を受けて、「確かにそう言えば、最近は背中が軽い気がする!」と気づきました。彼は自分の背中を触ってみると、なんと長い間彼の存在を忘れていた自分の体重がどっしりと乗っかっていました。
おじいさんは恥ずかしさを感じながらも、根本的な事情に気づきました。「負うた子を三年探す」ということわざの通り、身近にいるものに気づかず、あちこちを探し回っていたのです。おじいさんは自分の背中に笑いながら、たった一つのことに急に心を開きました。そして、村の仲間たちと一緒に笑い合い、愉快な時間を過ごしたのでした。その後、おじいさんはおんぶしたまま、長い年月を共にしていた子供と再び心を通わせることができたのです。















