置かぬ棚を探す
おかぬたなをさがす

意味

2024/10/5(土)

最初から物を置いていない棚を、何かないかと探すこと。あるはずがないのに探す、求めてかいのないものを求めるという意味。

あらすじ

置かぬ棚を探す

ある小さな町に、「夢を実現する会」という怪しげな団体があった。この会は、人生の成功を目指す人々を集め、彼らの夢を実現させると称し、毎月高額な会費を徴収していた。しかし実際には、会のメンバーが夢を語り合うだけで、何の成果も生まれないのだった。

ある日、新たに入会した佐藤は、自分の夢は「世界一の発明家になること」と豪語した。彼は会の仲間たちに、自分の発明品のアイデアを披露したが、結局それは「空気からエネルギーを作り出す装置」だった。しかし、彼は肝心な部品をまだ買っていなかった。会の仲間たちは、彼の気持ちを無視して笑い声を上げた。まさに「置かぬ棚を探す」状態である。

月日が経つにつれ、佐藤はますますを夢の話をして仲間を惹きつけることに夢中になり、誰も彼のアイデアを現実のものにしようとはしなかった。彼は夜な夜な夢の中で発明を成功させては、その話を持ち込む。しかし、現実には空気のエネルギーを生かすための材料や技術も何も持たず、友情のためと称して仲間にコンセプトだけを求め続けた。

ある晩、会の仲間たちと酒を酌み交わしながら、佐藤はこう呟いた。「未来はいつだって手の届かないところにあるんだ。私はいつまでもこの夢を追い続けるさ!」その言葉に仲間たちはまた一緒に笑ったが、心の中では彼の「夢」を置かぬ棚の背に仕舞い込むのだった。佐藤はいつかその棚の扉が開くことを夢見ながら、一生懸命に無から有を生み出そうともがき続けるのであった。


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