大鍋の底は撫でても三杯
おおなべのそこはなでてもさんばい

意味

2024/10/5(土)

大鍋の底に残ったものは、撫でてよそってもまだ三杯はあるの意で、規模が大きいと、その一部だけでも驚くほど大きいことのたとえ。

あらすじ

不思議な鍋のはじまり

昔々、静かな村に「大鍋」と呼ばれる神秘的な鍋がありました。この鍋は、山の奥深くにひっそりと隠れ、村人たちの伝説の中で語り継がれていました。鍋の底には、おいしい料理の素が眠っており、特別な時にだけ、村の人々が集まって、その料理を楽しむことができたのです。ところが、鍋の底に何が隠されているのか、誰もわかりませんでした。

ある日、一人の旅人が村に訪れ、村人たちからその鍋の話を聞きました。「ぜひ、その鍋を見てみたい」と彼は言い、山へ向かいました。険しい道を越え、大鍋の元にたどり着いた旅人は、その大きさに驚きました。鍋の底を撫でると、不思議な感覚が指先に広がり、まるで何かに呼ばれているかのようでした。思わず彼は深く息を吸い込み、心の中で願いました。「この鍋の底に秘められた美味しい料理を、全ての人々と分かち合えますように。」

すると、瞬間に鍋が光り輝き始め、底から湧き出るようにして料理が現れました。その豊かな香りが村全体を包み込み、村人たちは集まってきました。旅人が触れたことで鍋の底からは、驚くほどの料理があふれ出し、次々と食卓に載せられていきます。村人たちはその美味しさに感動し、満面の笑みを浮かべて「この鍋には、まだまだ三杯の美味しさが隠れている!」と喜びました。

この出来事をきっかけに、村はますます活気を帯び、旅人は村の英雄となりました。鍋はただの鍋ではなく、村人たちの絆の象徴となりました。そして彼らは、いつかまた鍋の底に隠れた未知なる美味を求めて、心をひとつにして集まり続けるのでした。こうして「大鍋の底は撫でても三杯」ということわざは、村の伝説として永遠のものとなったのです。


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