有る時払いの催促なし
あるときばらいのさいそくなし

意味

2024/10/5(土)

借金を返済するのに、金のあるときだけ払い、貸主から催促はいっさいしないという、借り手にまことに都合のよい返済条件。

あらすじ

風刺物語:借り手の村

昔々、借り手の村がありました。この村は、村人たちが自由気ままに暮らすところで、借金をしながらも返済はいつになるか分かりませんでした。「有る時払いの催促なし」という不文律が村の掟となっており、誰もが自分の都合の良いときだけ返済を考えていました。

村の中心には「寛大なおじいさん」が住んでおり、誰にでもお金を貸してくれる優しい人でした。村人たちはおじいさんからお金を借り、その日のうちに遊びに出かけました。そして、借りたお金が戻ってくることなんて考えず、いつも「有る時」を待っていました。おじいさんは、いつしか村人たちの言い訳を聞くのが楽しみになり、自分の貯金が減っていくことに気づいていませんでした。

しかし、ある日、おじいさんは自分の貯金が底をついてしまったことに気づきました。そこで村人たちに「私もこの掟を見直すべきだろう」と思い、全員を集めました。「皆さん、今までの貸し借りのやり方を改めたい。これからは、必ず返済の日を決めて、働いて返してほしい」と提案しました。その瞬間、村人たちは顔を青ざめさせ、ざわめきが広がりました。

しかし、彼らはどうすることもできず、結局おじいさんの提案を受け入れました。その日から、村人たちは返済日を決めて働くことを強いられました。しかし、それでも彼らは「有る時払い」を未練がましく悪用し、また別の誰かから借金する道を探し続けました。結局、村人たちは借金の山に埋もれ、借り手の村はいつまでも同じ習慣を繰り返すのでした。


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