おだをあげる
おだをあげる

意味

2024/10/5(土)

勝手なことを言い気炎をあげること。

あらすじ

おだをあげる村

昔々、静かな田舎の村に「おだをあげる村」という場所がありました。この村では、村人たちが毎日集まっては、誰かの悪口や噂を言い合い、焚き火の周りで気炎をあげることが日常の光景となっていました。彼らは自分たちの意見や考えを大声で主張しながら、他人を責めることに楽しみを見出していました。

ある日、村の広場に一人の旅人が訪れました。旅人は、村人たちがあまりにも大きな声で騒ぎ立てる様子に驚き、彼らに尋ねました。「何故、そんなに叫んでいるのですか? 何か解決したい問題でもあるのですか?」村人たちは一斉に笑い、こう答えました。「私たちは問題を解決するためではなく、ただ楽しんでいるだけさ。気持ちよく叫んでいるのが一番大事なんだ!」

旅人は涙をぬぐいながら、「あなたたちは自らの言葉で他人を攻撃することに喜びを見出しているが、それでは真の問題は解決しないのではないか?」と真剣に問いかけました。しかし、村人たちは「おだをあげる」ことが村の文化だと信じて疑わず、旅人の言葉には耳を貸そうとしませんでした。

やがて、旅人は村を去ることを決意しました。村人たちはその背中を見送りながらも、変わらない自分たちの態度を誇りに思っていました。しかし、旅人が去った後、村に不思議なことが起こり始めました。村が抱えていた本当の問題――環境の悪化や貧困――がどんどん顕在化し、村人たちは楽しんでいた「おだをあげる」ことでは解決できない現実に直面することになったのです。それでも彼らは、お互いの悪口を言い合うことから逃れようとはしなかったのです。結局、村は沈んだまま、声だけが響く静寂の世界に変わっていったのです。


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