朝題目に宵念仏
あさだいもくによいねんぶつ

意味

2024/10/5(土)

朝は日蓮宗の題目「南無妙法蓮華経」を、夕方になると浄土宗の「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えること。
つまり、定見のないことをいう。

あらすじ

朝題目に宵念仏

昔々、ある小さな村に、朝は日蓮宗の題目を唱え、夜になると浄土宗の念仏を唱えるユニークなおじいさんがいました。おじいさんの名前はタケシ。彼は毎朝、太陽が顔を出すと同時に、「南無妙法蓮華経」と大きな声で唱え、通りすがりの人々を驚かせていました。村の人たちは、彼を「お題目タケシ」と呼び、みんなが微笑んでしまう存在でした。

しかし、夕方になるとタケシは、そのキャラクターが一変しました。「南無阿弥陀仏」と静かに念仏を唱え始めると、周りの人たちもつられて背筋を正し、神妙な顔をしてしまいました。村の子どもたちは、「お題目タケシ、今度はお念仏だ!」とからかいましたが、タケシはにっこりと笑って「どちらも大切なんじゃよ」と答えました。彼の愉快な言動により、村人たちの心はいつも和んでいました。

ある日、村に新しい住職がやってきました。この住職は厳格で、教えが正しいかを常にチェックしていました。朝、タケシが「南無妙法蓮華経」を唱えると、住職は眉をひそめ、「そんなに変なことをしていては、信仰が成り立たない!」と叱りつけました。するとタケシは、目を細めて言ったのです。「朝題目も夜念仏も、心にあれば良いんじゃ。大切なのは態度じゃなく、楽しむことじゃよ!」

その言葉を聞いた住職は、思わず笑ってしまいました。実は、彼も神妙な態度を持つだけでなく、心の底では楽しく信仰をしたいと思っていたのです。その日から、住職もタケシの影響を受けて、朝は大声で題目を唱え、夜は穏やかに念仏を唱えるようになりました。村は、お題目タケシの教えのおかげで、ますます活気にあふれる場所になったのでした。


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