あらすじ
朝茶の不思議な旅
ある小さな村に住むタケシは、毎朝欠かさず飲む緑茶が大好きでした。しかしある日、彼は急いで仕事に向かう途中、家を出る前にお茶を飲むのをすっかり忘れてしまいました。タケシは自分が道を七里も進む事になるとは思ってもみませんでしたが、その日の仕事はどうしてもやらなければならないものでした。
村の外れまで行ったタケシは、急に体がだるくなり、気分もすぐれません。その時、彼はふと「朝茶は七里帰っても飲め」という言葉を思い出します。「こんなに遠くまで来てしまったのに、戻るなんてできない」とタケシは思ったものの、体が悲鳴を上げ始めたため、仕方なく引き返すことにしました。
村に戻る途中、タケシは道端に座っている老人を見かけました。「おお、タケシよ。どこかへ急いでいたのかね?」と老人が声をかけました。タケシは事情を話すと、老人はにっこり笑って「そうか、朝茶は元気の源じゃからな。道を戻るのも悪くなかろう」と励ましの言葉をかけてくれました。
再び家に着いたタケシは、急いで茶を淹れて一口飲むと、身体がすぐに軽くなっていくのを感じました。「やっぱり、このお茶が最高だ!」と思った彼は、仕事に行く前にもう一杯おかわりをすることにしました。村の皆も、タケシの不思議な冒険を聞いて、朝茶の大切さを再確認したのでした。朝のひととき、お茶がもたらしてくれる愉快な思い出が、村中に広がっていったのです。









