あらすじ
朝虹と洪水の村
昔々、山に囲まれた小さな村がありました。この村には、「朝虹」と呼ばれる不思議な伝説がありました。村人たちは、朝早くに虹が空にかかると、その日には必ず大雨が降り、その後には洪水がやってくると信じていました。このことわざを常に心に留めて村人たちは日々の生活を送っていました。
ある夏の朝、村の若者たちは早起きをして山の頂上に登ることにしました。すると、ちょうどその時、朝日を背にした美しい虹が空に架かりました。「おい、朝虹が立ってるぞ!今日はきっと洪水がくる!」若者の一人が興奮して叫びました。皆は大いに笑い、「それなら、洪水来る前に川遊びを楽しもう!」と、楽しいキャンプを決行することにしました。
楽しそうな声が村に響く中、若者たちは丁寧に準備を進めました。そして、待ちに待った川遊びが始まると、彼らは思う存分に楽しみました。しかし、遊んでいる間に、どこからともなく暗い雲が立ち込め、雷がゴロゴロと鳴り響きました。「来たぞ、洪水が!」と叫んだ瞬間、豪雨が降り始め、川はみるみるうちに増水していきました。
村に戻ると、村人たちは大騒ぎ。ところが、何と川は一晩で元の水位に戻り、大事には至りませんでした。若者たちは村に戻り、無事だったことを報告し、教訓を得ました。「朝虹はその日の洪水」とは言うけれど、時には予想外の展開もあるのだと笑い合い、村の伝説を新たな楽しい思い出に加えることとなりました。それ以来、村の人々は朝虹を見つけても、恐れずにその美しさを楽しむようになったのです。









