及ばぬ鯉の滝登り
およばぬこいのたきのぼり

意味

2024/10/5(土)

どんなに努力しても叶わないこと。

あらすじ

及ばぬ鯉の滝登り

昔々、ある村に小さな池がありました。その池には、色とりどりの鯉たちが住んでいました。特に、青い鯉のコイチは夢見がちな性格で、いつか大滝を登りきって天に昇る鯉になることを願っていました。周りの鯉たちは彼の夢を笑い、無理だと諦めるように言いましたが、コイチはその言葉を一切耳に入れず、毎日滝の前で訓練を続けました。

ある日、村の若者たちが集まって宴を開くことになり、後輩の鯉たちも参加することになりました。彼らは、「ここの鯉は無理だろう、せいぜい池の中で遊ぶのが関の山だ」と笑い合いました。しかし、コイチはこの陰口にもめげず、滝に挑むことに決めました。「たとえそれが無理だとしても、挑戦しなければ夢は叶わない」と言い聞かせて。

数日間、コイチは滝に向かい続けましたが、毎回失敗し、流されるばかりでした。それでも彼は諦めず、自分の限界を知っていても、持っている力を振り絞って前に進み続けました。見ていた群衆は、「何て無駄な努力だ」と嘲笑し始めました。コイチは額に汗を浮かべながらも、その言葉を励みにしてさらなる高みに挑みました。

最終的に、コイチはついに滝の中腹まで登りつめましたが、そこから先には進むことができませんでした。一瞬の安らぎの後、彼は気づきました。「これは俺の夢ではなく、ただの滑稽な挑戦だったのかもしれない」と。彼は、周囲の意見など気にせず、自分らしい生き方を選ぶことが大切だと悟りました。そして、彼は池に戻り、鯉たちと遊びながら、今までの努力は無駄ではなかったことを胸に、毎日を大切に過ごしたのでした。


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