慮らずんば胡ぞ獲ん、為さずんば胡ぞ成らん
おもんぱからずんばなんぞえん、なさずんばなんぞならん

意味

2024/10/5(土)

『書経』

あらすじ

慮らざる者の村

昔々、ある村に「慮らずんば胡ぞ獲ん、為さずんば胡ぞ成らん」ということわざを知らぬ人々が住んでいました。彼らは常に目の前の欲望に囚われ、未来のことを全く考えずに生活していました。村の人々は、急いで畑を耕し、種をまくこともせずに実らせようとしたのです。しかし、当然ながら、収穫は一度も得られませんでした。

ある年、村に一人の賢者がやってきました。彼は村人たちに話しかけ、未来を見据える大切さを説きました。「まずは種を蒔き、手間を惜しまず育てなければ、実を得ることはできません」と言いました。しかし村人たちは、「すぐに欲しいものを手に入れる方が良い」と耳を貸さず、彼の言葉を無視しました。

数ヶ月後、村は飢饉に見舞われました。食料が尽き、村人たちは困惑しました。そんな中、賢者は自らの手で育てた作物を持ってきて、村人たちに分け与えました。「私が言った通り、未来を考え、今をしっかりと生きることが大切なのです」と再び説きましたが、村人たちは「運が悪かっただけだ」と言い訳をし、彼の言葉はまたもや無視されました。

結局、村人たちは何も得ることなく、また飢えに苦しむことになったのです。それに対し、賢者は村を去り、自らの教えを胸に秘めて新たな土地へ向かいました。村人たちが気付くことは、未来を考えることなしに今を享受することができないという真実が、しばらくの間、彼らの元には届かなかったのです。


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