俺は言わぬがわれ言うな
おれはいわぬがわれいうな

意味

2024/10/5(土)

われとはお前、あなたのこと。相手に口止めをしながら秘密を漏らす人間に対して、言い返す言葉。言うなと言いながら自分には話しているではないか。自分は言わないが、そういうあなたは大丈夫か、と皮肉っていう。

あらすじ

口止めの達人

ある日、小さな村に住むタロウという男がいました。彼は村で一番の秘密主義者と知られており、誰にでも「このことは絶対に言うな」と言いながら、裏では自分が一番その秘密を広めていたのです。村人たちは彼の言葉を忠実に守り、やがて「口止めタロウ」と呼ばれるようになりました。

ある時、村の大工が新しい家を建てる話を持ちかけました。タロウは友人たちの前でこう言いました。「この新しい家の話は誰にも言うなよ。でも、俺はその家をちょっとだけ見に行くつもりだ。」すると、友人たちは一斉に首を横に振りながらも、内心は興味津々でした。結局、彼らはタロウが言わぬ間に家の場所を探し始めました。

数日後、タロウが新しい家のことを話し始めると、村人たちは驚きました。「おい、言わぬって言ったのに、どうしてそんなことを口に出すんだ!」と、友人たちが抗議しました。タロウは気まずそうに笑い、「俺は言わぬがわれ言うな。だが、お前たちが気になって仕方がないと思ったから教えたんだ」と返します。この言葉に対して、村人たちは思わず笑ってしまいました。

結局、タロウの秘密主義は村人たちの好奇心をかき立て、彼の言葉は逆に村全体に広まっていきました。村人たちは、タロウのおかげで秘密を共有し合う楽しみを見つけ、結局彼のことを嫌うどころか、逆に彼を愛するようになったのです。タロウは「俺は言わぬがわれ言うな」の意味深い言葉が、村の絆を深めるきっかけになったことを知り、少しずつ口止めの達人から、みんなの頼れる話し手へと変わっていったのでした。


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