あって苦労、なくても苦労
あってくろう、なくてもくろう

意味

2024/10/5(土)

お金と子どもは、あればあったで苦労するし、また、なければないで苦労するということ。

あらすじ

あって苦労、なくても苦労

昔々、ある小さな村に「アマノ」という若者が住んでいました。彼は貧しい家庭に生まれ育ち、何も持っていない生活を送っていました。しかし、アマノは自分が持っていないものをあれこれ羨むことはせず、むしろ自分の持っているもので幸せを見つけようと努めていました。彼の優しさと明るい性格は、村の誰からも愛されていました。

ある日、村のはずれにある古い神社の前で、アマノは不思議な老人と出会います。老人は彼に「どんな願い事でも一つだけ叶えてやろう」と言いました。アマノは一瞬心が揺れましたが、すぐに「お金がほしい」とは言えず、「自分にとって本当に必要なものはなんだろうか」と考えました。そして、彼は勇気を出して「村の皆が幸せになれる何かをください」と願いました。

老人は微笑み、「お前の願いはいいが、代わりに何かを失うことになるだろう」と警告しました。それでもアマノは「大丈夫です。この村のみんなが幸せになるなら、自分の何かを失うことも恐れません」と答えました。すると、老人は呪文を唱え、アマノの目の前に美しい庭が現れました。庭には、果てしなく続く果実の木々や、色とりどりの花が満ちあふれていました。

村人たちは庭を見て歓声を上げ、一緒に収穫を楽しみました。しかし、次第に喜びの影には小さな苦労が忍び寄ります。果実を収穫するためには毎日集まる必要があり、多くの人々がその庭の管理を負担しなければなりませんでした。また、次第に(新たに果実を手に入れたことで)人々の間に競争や嫉妬の感情が芽生え、村は以前のような調和を失っていきました。アマノは自分が願った結果に戸惑いながらも、村人たちと共に解決策を見つける努力をすることを決意しました。

結局、アマノは村に戻り、みんなで助け合いながら、もう一度村の絆を取り戻すことに成功します。彼は結果的に『あって苦労、なくても苦労』ということわざを身をもって学び、物や富がなくても、心のつながりが何よりも大切であることに気付くのでした。村人たちはアマノの優しさと思いやりを尊んで、再び一緒に笑顔を取り戻しました。


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