重荷に小付け
おもににこづけ

意味

2024/10/5(土)

小づけとは、荷の上に乗せる小さな荷物のこと。これで精一杯と思う重い荷物にさらに荷物を乗せること。重い負担の上にさらに負担の加わるたとえ。

あらすじ

重荷の上に小付け

あるところに、アキラという男がいました。彼は自営業を営んでおり、小さな雑貨屋を経営していましたが、経営は厳しく、日々の生活に追われていました。アキラは常に大きな重荷を背負っていました。嫉妬心から同業者の妨害を受け、品物はなかなか売れず、借金は膨らむ一方でした。そんな彼に待ち受けていたのは、さらなる困難でした。

ある日、アキラの元に古びた運送会社の社長が現れました。彼はアキラの店を見て、こう言い放ちました。「君の商売は最悪だが、運送の手伝いをすればうちの会社が助けられるかもしれない。代わりに、君も僕の負担を少し背負ってくれないか?」アキラはあまりにも疲れきっていたため、思わず頷いてしまいました。その瞬間、目の前に巨大な荷物が現れたのです。

毎日、アキラは運送の手伝いをしながら、さらに自分の雑貨屋の運営にも追われるようになりました。彼はついに「これが地獄だ」と思い知らされました。夜遅くまで働いても、日中の疲れが襲いかかり、最終的には何一つもうまくいかなくなったのです。その頃、彼の借金も利子がついて、もはや手に負えない状態になり、彼はただの店主から一人の重荷を支える奴隷へと成り下がっていました。

そんなある晩、疲労とストレスの中、アキラは考えました。「こんな重荷を背負っていくのは無理だ」と。そして、彼は小さなことでも自分ができる範囲を超えたことはもうしないと決心しました。次の日、運送会社の社長に「もう手伝えない」と伝えると、社長は驚いた表情で「君、まだ小付けを乗せていないじゃないか」と返しました。それを聞いたアキラは、重荷の上に小付けを乗せることがいかに愚かなことか悟り、笑いながらビールを一杯飲むのでした。彼の重荷は変わらなかったが、彼の心の軽さは何よりの救いでした。


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